Bシード常翔学園(大阪第2)がAシード桐蔭学園(神奈川)に屈した。

 前半に相手の前に出る素早いディフェンスと接点の力強さに苦しみ、先に19点を奪われ、前半終了間際にWTB井上槙太(3年)のトライで5点を返すのが精いっぱい。後半はロックのファイアラガ望サムエル(3年)が2トライを奪い、19-18と互角以上に渡り合ったが、前半の失点が響いた。

 フランカーの肘井洲大主将(3年)は「後半は『こんなとこで負けてられへん!』と声を掛け合い、頑張ったけど、桐蔭学園さんは強かった。接点の強さ、基礎的なプレーで、ウチがやりたかったことをやられてしまった。完敗だと思います」と試合を振り返った。

 野上友一監督(58)は「前半の入りがねえ…。最初から後半の感じでいけてたら」と後手に回ったことを悔やむ一方で、選手の健闘をたたえた。花園で昨年度は初戦敗退。5度目の優勝を飾った12年度大会以降、白星が遠ざかっていたが、今大会は2勝した。「今年の3年生はほんまに一生懸命やってきた。ウチを全国レベルのチームに戻してくれた」と両目を真っ赤にして、話していた。