2大会ぶり6度目の優勝と春の選抜、7人制大会に続く3冠を狙う東福岡が、御所実(奈良)とのAシード対決を25-24の逆転勝利で制した。前半はモール攻撃に苦戦し8-19で折り返した。だが風上に立った後半は、敵陣でのプレーを意識して、キックを多用して反撃。3トライ、1ゴールで逆転だ。前半ピンチを招いた反則も後半はひとつも犯さなかった。高校日本代表候補のロック箸本主将は「最後まで戦い抜き底力を見せられた」。優勝候補NO・1の実力に胸を張った。

 ロスタイム2分を含む終了間際まで約4分の猛攻を受け続けた。何度も強みのモールに持ち込まれそうになったが、その度、低く頭から突き刺さるこん身のタックルで応戦し、最後はターンオーバーで試合を切って、逃げ切った。藤田雄一郎監督(44)は「完全な負けゲームだったが、11点差を最後までよく追い上げてくれた」と選手をたたえた。