リオデジャネイロ五輪女王の田知本遥が4日、現役引退を表明し、柔道界からは賛辞が相次いで寄せられた。

 東海大の先輩でもある全日本柔道連盟(全柔連)の山下泰裕会長は「自分を信じて最善を尽くせば、結果はついてくる。それを遥自身が体現した」と温かくねぎらった。

 田知本はリオ五輪の柔道で日本女子唯一の金メダルを獲得。全柔連の金野潤強化委員長は「日本柔道を救った大功労者。新しいステージでも引っ張ってほしい」と述べ、日本女子の増地克之監督も「いろんな形で協力してもらえれば」と新たな活躍を待望した。

 リオ五輪前から田知本が大きな信頼を寄せているのが、東海大男子柔道部の上水研一朗監督。ロンドン五輪で7位に終わった経験にも触れ「天国も地獄も両方を語り継げる。本人が望めばいい指導者になれる」と第二の人生に太鼓判を押した。