東地区1位の秋田ノーザンハピネッツは、同2位の福島ファイヤーボンズとの上位対決を84-77で勝利し、開幕12連勝を決めた。12連勝だった西地区1位の福岡がこの日敗れたため、今日5日も福島に勝てば、開幕13連勝のリーグ新記録を単独で更新する。

 勝利の瞬間、秋田ブースターの地響きがスタンドを揺らした。63-62で迎えた第4クオーター(Q)。秋田はフリースロー(FT)を立て続けに決めた。だがその後も福島の粘りに苦戦。75-75と同点に追い付かれた。しかし、ここから底力を発揮。MVP賞の谷口大智(27)が3点シュートを決めると、残り1分を切ってから徳永林太郎(30)が相手のファウルを誘い、FTを獲得。2本とも決め、5点差とした。

 チームトップの14得点の徳永は先行を許した第1Qには、3点シュートを2本とも決め「父親から3点打った方がいいよとアドバイスを受けてた」と笑いながら、「自分たちのバスケをすれば明日も取れる」と記録更新を誓った。ジョゼップ・クラロス・カナルス・ヘッドコーチ(48)は「明日は今日以上にみなさんの声援が必要になります。明日もよろしくお願いします」と気を引き締めた。

 試合後のMIP賞発表ではアリーナMCが、谷口と主将の田口成浩(27)を言い間違えた。受賞の田口は「自分は谷口と言い間違えられるのが一番嫌なんです」と言うと、周囲は爆笑。いい雰囲気のまま、連勝街道をひた走る。【秋吉裕介】