フィギュアスケート女子で世界選手権2連覇のエフゲニア・メドベージェワ(18=ロシア)が右足中足骨にひびが入っていると21日、ロシア連盟が発表した。右足にはギプスをしており、グランプリ(GP)ファイナル(12月7~9日、名古屋)出場は不透明な状況。けがの程度によっては金メダル最有力候補で迎えそうな来年2月の平昌(ピョンチャン)五輪へ影響も出てきそうだ。

 同連盟の公式サイトによると、10月後半のGPシリーズ第1戦、ロシア杯前に痛みを感じていたという。ひびが入っていると診断を受けたが、痛み止めを飲んで滑って優勝。「今は五輪シーズン。競技人生でけがを理由に大会を休んだことはない」と完治しないままで臨んだ今月前半の第4戦、NHK杯も制したが、再び右足のひびが判明した。

 日本スケート連盟の小林芳子強化部長が「NHK杯のときは愛らしいいつもの様子だったが、すごいテーピングをしていた」と言う。15-16年シーズン途中から無敗を誇り、ショートプログラム、フリー、合計でいずれも世界歴代最高得点を保持する18歳の絶対女王に訪れた試練。リハビリに励んでおり「何が何でもファイナルに出場する。医師が許さなかったら、それは最悪のシナリオ」と語った。