フィギュアスケート男子の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)が3日、横浜市内で行われたアイスショー「プリンスアイスワールド」に出演し、ジャズ曲の新エキシビション「タイムアフタータイム」を初披露した。

 「タイム-」は、4月にカナダ・トロントで名振付師デビット・ウィルソン氏に振り付けてもらったばかりの新プログラム。米国歌手ハリー・コニック・ジュニアが歌うジャジーな曲調に合わせ、今までにない大人っぽい雰囲気で滑り、会場を沸かせた。宇野は「今までにやったことのないプログラム。苦手意識もあるんですけど、成長のきっかけになれば。このショーナンバーを作り込んでいきたい」と意欲をみせた。また、「SEIMEI」などを作った名振付師シェーリーン・ボーン氏による、もう1つの新エキシビションも用意しており、初披露に向け、練習を積んでいるという。

 試合で使う新たなショートプログラム(SP)とフリーは、「まだルールも決まっていないので、何も考えていない」と白紙の状態。現在、練習で磨いているのは、4回転サルコー。「いいかげん(樋口美穗子)先生に『やりなさい』と言われたので、最近やっています」と、昨季途中でプログラムから外し、練習もしていなかったジャンプを再度鍛えて、シーズンに備える。