日本体操協会は2日、世界選手権とアジア大会の代表選考を兼ねた全日本種目別選手権で、代表選考計算システム作業の処理ミスがあったことを発表した。

 計算ミスの影響で、アジア大会の日本代表は加藤凌平(24=コナミスポーツ)から長谷川智将(25=徳洲会ク)に変更となる。日本協会は「日本代表選考という重要な案件でこのような事態を招いたことについて、加藤凌平選手並びにその関係者の皆様、その他本会にご支援ご協力をいただいております皆様に対して、深くお詫び申し上げます。今後、複雑化する代表選考方法の算出について検討チームを立ち上げて、今回のようなミスを出さない対策案を作成していく予定です」とのコメントを出した。

 長谷川は1日のあん馬決勝で会心の演技を披露し、15・133点で優勝していた。アテネ五輪団体総合金メダリストの徳洲会体操クラブ米田功監督(40)は、水鳥寿思強化本部長から直接おわびの電話があったことを明かし、「長谷川にとってはラッキーだが、本来はオールラウンダーで世界選手権代表も狙える選手。アジア大会で気持ちを入れて演技し、もう1段階上にいってほしい」と所属選手長谷川の奮起を期待した。