バドミントンのインドネシア・オープン(8日)男子シングルスを制した桃田賢斗(23=NTT東日本)が9日、羽田空港に帰国した。

 疲れた表情も見せずに到着ゲートに現れた桃田は「世界選手権(中国)前に大きな2大会でしっかり結果を出せて自信になった」と満足げに話した。賞金の使い道を聞かれ「貯金します」と話したものの、「焼き肉を食べたい」と笑顔をのぞかせた。

 前週のマレーシア・オープンで準優勝すると、続くインドネシア・オープンでは、前週に敗れたマレーシアの英雄リー・チョンウェイ(マレーシア)を準決勝で破り、決勝では世界ランキング委1位のビクトル・アクセルセン(デンマーク)にわずか23分でストレート勝ち。4月のアジア選手権で優勝した時は「相手は僕にまだ慣れていなかった」と半信半疑だったが、今回の結果で「マークされている中でしっかり長いラリーをして勝てた」と確かな成長を感じ取っていた。

 もちろん、おごりはない。約2週間後に迫った次戦の世界選手権(中国)、その後のジャカルタ・アジア大会(インドネシア)に向けて気を引き締める。「2週間はなかったことにして、また一から頑張っていきたい」と意気込みを語った。