北京、ロンドン五輪フェンシング男子フルーレメダリストの太田雄貴日本協会会長(32)が28日、羽田空港で行われたイベントに参加した。

 前日27日に中国で閉幕した世界選手権で日本勢はメダルゼロ。昨年男子フルーレ個人銀だった西藤俊哉(法大)ら有力選手が早々に敗退するなど思わぬ結果となり、太田会長は「非常に厳しい。日本の現在地が示された大会だった」と神妙な面持ちで振り返った。

 ただ、2年後に向け「いい収穫もあった」とも話した。この日のイベントにも参加した男子エペの20歳加納虹輝(早大)は3回戦惜敗も、2年連続の16強。世界ランキング10位と力を伸ばしており、「(日本協会の)エペの強化が実ってきている」。また、団体では高校生、大学生が中心の女子フルーレが5位入賞と健闘。「若い選手が台頭し、希望がみえてきた」と期待を寄せた。

 イベントでは男子エペの試合や、VR(バーチャル・リアリティー)フェンシングを実演し、魅力を発信。JALがすすめる、マイルでの選手強化募金を呼びかけた。