全米オープンテニスの女子シングルス決勝で、セリーナ・ウィリアムズ(36=米国)を6ー2、6ー4で破って初優勝した大坂なおみ(20=日清食品)の祖父大坂鉄夫さん(73)が9日、北海道根室市の自宅で、日刊スポーツの電話取材に応じて孫娘の快挙を祝福した。

「試合は家内ら家族とテレビで見ていました。最初はハラハラしたけど、落ち着いていたね。優勝にはビックリしました。よくやった。お疲れさまと言いたいです」。

6日未明に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」の影響による停電で、準々決勝と準決勝をテレビ観戦することが出来なかったという。

鉄夫さんは「今もまだ、災害の影響からテニスどころではない人が多いので遠慮はあります」としながらも、被災地の人たちを元気づけるような孫娘の快進撃を喜んでいた。

大坂も試合後、「日本で起こった台風、地震についての話は耳に入っています。くれぐれもお大事にされてください」と被災地を心配していた。

男女を通じて日本初となる4大大会シングルス優勝に、2020年東京オリンピック(五輪)への期待も自然とふくらむが、「五輪には日本代表として出てくれたらうれしい。でも、まずはケガをしないように頑張って欲しい」と気遣っていた。