シニア2年目の白岩優奈(16=関大KFSC)が、63・77点で日本人最高の2位につけた。

平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)6位で、GP第1戦スケートアメリカで2位に入った坂本花織(18=シスメックス)は57・26点で7位と出遅れた。

6戦の上位6人が進むGPファイナル(12月、カナダ・バンクーバー)初出場へ3日のフリーで巻き返す。今季、名古屋からカナダ・バンクーバーへ拠点を移した本郷理華(22=中京大)は51・11点で11位だった。平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(16=ロシア)が68・90点で首位に立った。

最初のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプをきれいに降りると、白岩がぱっと笑顔をみせた。昨年は腰痛に苦しみ、なかなか決められなかったジャンプ。「うれしかった」と、その後も2回転半、3回転ループも流れるように決め、ガッツポーズで滑りきった。

昨季はけがで結果が出ないことに加え、紀平梨花ら同門の後輩がどんどん成長するのを見て、「だめなのかな」とふてくされた時期もあった。この9月、平昌五輪の宮原知子に付いてカナダ・トロントで合宿を積んだ。浜田美栄コーチは「そこで知子ちゃんをを見て、自分が足りないことを学んだのだと思います」。先輩の姿をならい、日々のスケジュールの過ごし方から自己管理を見直した。

もともとムーミンも、マリメッコも大好き。縁のあるフィンランドで「大会を楽しみたい」。母が作ってくれたムーミンのティッシュボックスを携え、フリーも軽やかに滑る。