日本バレーボール協会は20日、都内で臨時理事会を開き、中垣内祐一(51)中田久美(53)の男女日本代表監督の続投を決定した。

日本協会は10月の定例理事会で代表監督の人事を検討、決議する組織として嶋岡健治会長を座長とする「監督候補者選考委員会」の常設を決定。強化委員会から上げられたリポートなどを元に両監督の就任後2年間の評価を精査した。

中垣内監督は9月の世界選手権(イタリア・ブルガリア共催)にベスト8相当の目標を掲げて臨んだが、6チームで戦った1次リーグで2勝3敗の5位に終わり、敗退。16チームによる2次リーグに進めず、1998年の15位を下回る史上最低の成績にとどまった。10月末に2度開かれた委員会では最終的に続投と退任の意見が同数に分かれ、ともに過半数に達しなかった。委員会は討議の結果を報告という形でこの日の理事会に報告し、最終的には嶋岡会長一任で続投が決まった。

9~10月にかけて日本で開催された世界選手権でメダルを逃したものの6位の結果を残した中田監督については、委員会全員一致で続投を決議し、この日の理事会でも承認を受けた。

会見した嶋岡会長は「男子は世界大会の経験がない選手たちでスタートし、世界選手権では期待に沿えなかったが、上位国と戦う基礎は出来上がった。2人には東京まで頑張っていただきたい」と、両監督に2年後のオリンピック(五輪)まで指揮を託す考えを明らかにした。