B1新潟アルビレックスBBは栃木ブレックスに77-82で敗れ、2年連続のベスト8進出を逃した。序盤から食らいつき、終盤にはリードを奪う場面も作ったが、第4クオーター(Q)の終盤は栃木に攻勢を許した。白星はつかめなかったが、リーグ戦東地区首位の栃木と接戦を演じ、中地区首位の意地を見せた。

残り25秒だった。栃木のPF/Cジェフ・ギブス(38)がオフェンスリバウンドを獲得し、リング下から決める。新潟は75-80と5点差をつけられた。その後、さらにフリースローで2点を追加される。タイムアップ直前、Cダバンテ・ガードナー(27)が意地を見せるように2点を返すのが精いっぱい。最後の最後に畳みかけられ、新潟の8強入りは断たれた。

第3Q、SG/SF上江田勇樹(31)の3点シュートで50-46。この試合最大の4点リードを奪った。だが、その直後に連続5得点を奪われた。追い上げ追いつき、リードを奪うが、すぐに返される。その流れを変えられなかった。

「栃木のような強い相手に隙をみせると、すぐに突かれる」。35分間の出場で11得点リバウンド、5アシストと奮闘したPG柏木真介(36)は、冷静に敗因を話した。庄司和広監督(44)は「第4Qは相手にオフェンスリバウンドを4つ取られ、うちはターンオーバーを3つ犯した」と詰めの甘さを認めた。

課題だったリバウンドは36対38、うちオフェンスリバウンドは11対13とほぼ互角。3点シュートの成功率も39・1%と40%も同等だ。2点シュートの成功率は51・3%と、栃木の39・5%を上回った。ただ、フリースローは新潟が14本獲得し10本成功に対し、栃木は25本獲得して22本成功。勝負どころの細かな積み上げがわずかな差になった。

それでも収穫にはなった。現在、勝率8割9分5厘と、B1全18チーム中、最高勝率の栃木を追い詰めた。柏木は「緊張感のある中でこういう試合ができたことは自信になる」と手応えを感じた。同時に「形にこだわらず、相手守備を見て攻撃する判断力が必要。うちはもっと強くなれる」。栃木とはリーグ戦は第14節(15、16日・新潟市東総合スポーツセンター)で“再戦”する。そこでのリベンジがチームの目標になった。【斎藤慎一郎】