世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、今季最も注目される新星に打ち勝った。

年頭の100位以下から31位にまで世界ランキングを急上昇させている18歳、フェリックス・オジェアリアシム(カナダ)を6-1、6-3で破り、準優勝した16年以来3年ぶりの8強進出を決めた。次戦では同48位のガリン(チリ)-同104位のカルバリェスバエナ(スペイン)との勝者と対戦する。

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最近の不調を吹き飛ばすかのような快勝だった。

相手は現在、最も勢いがある怖い若手。しかし、「出だしから最後まで100点に近かった」と、錦織は得意のリターンが絶好調で、相手につけいるスキを与えない。第1セット第4ゲームから5ゲームを連取し主導権を握ると、そのまま突き放した。2度の優勝を誇る今大会で8強進出。得意の舞台で錦織に自信が戻ってきた。