16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)競泳男子400メートル個人メドレー金メダル萩野公介(24=ブリヂストン)が2日、W杯東京大会での復帰レースを前に、本番会場に現れた。2月に休養に入って以来約5カ月半ぶりに、競技を前提として公の場に登場した。

☆手術、号泣、休養と激動のリオ五輪からの経過

◆16年7月 400メートル個人メドレーで4分6秒05で金メダル。リオでは金、銀、銅とメダル3個を獲得。

◆同9月 右ひじ手術を行ってオフは回復に専念。

◆17年1月 東洋大卒業を前に、ブリヂストンと22年3月までの5年契約。

◆同4月 日本選手権400メートル個人メドレーで瀬戸に0秒01差で敗れて2位。

◆同7月 世界選手権ブダペスト大会に出場。個人メドレーは200メートルで銀、400メートルで6位。2種目ともにライバルのケイリシュに敗れる。800メートルリレーでは第1泳者で精彩を欠きて、レース後に号泣した。

◆18年4月 年末年始に体調不良。練習が十分でない中で日本選手権に出場。個人メドレーは200メートル、400メートルで2冠も、200メートル自由形は棄権した。

◆同8月 パンパシフィック選手権で個人メドレーは200メートルで銅、400メートルで銀。2種目とも2年連続でケイリシュに敗れる。連戦となったジャカルタ・アジア大会は個人3種目で銀2、銅1と金メダルなし。

◆19年2月 16日のコナミオープン400メートル個人メドレー予選で自己記録より17秒以上も遅い4分23秒66。決勝は棄権。大会後はスペイン高地合宿を回避して国内調整を選択した。

◆同3月15日 日本選手権欠場を発表。「モチベーションを保てない」として休養期間に入る。7月の選手権韓国大会出場が消滅。

◆6月6日 復帰宣言。「東京五輪での目標は、ずっとぶらさずに複数種目での金メダル」と口にした。