16年リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダリスト萩野公介(25=ブリヂストン)が、シンガー・ソングライターmiwa(29)と結婚することが8月31日、分かった。萩野は16年10月にmiwaと知り合って、2年前から真剣交際に発展。萩野は今春に不振から約3カ月の休養をとったが、その間にmiwaの献身的な支えを受けて、復活した。miwaは現在、妊娠中で今冬に出産予定。「ダブルの喜び」を発奮材料にして、東京五輪での2大会連続金メダルに向かって、もう迷いはない。

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五輪金メダリストと、人気シンガー・ソングライターが結婚することが明らかになった。16年リオデジャネイロ五輪で金、銀、銅のメダル3個を獲得した競泳界のエース萩野が、交際していたmiwaと結婚する。miwaは現在、妊娠しており、今冬に出産を予定。20年東京五輪で2大会連続金を目指す萩野にとって、大きな精神的な支えとなるだろう。

2人は、リオ五輪後の16年10月にテレビの仕事現場で知り合った。同12月にテレビの対談で再会して、意気投合。その後、真剣交際に発展していた。萩野は昨年9月に交際が発覚した際、miwaについて聞かれて「う~ん、ノーコメントで」と照れたように答えていたが、しっかりと愛を育んでいた。

苦難も2人で乗り越えた。萩野は今年2月のコナミオープンで精彩を欠いて「モチベーションの低下」を理由として、休養に入った。「僕は水泳がすごく好きだけど、嫌いになりつつある」。4月の日本選手権を欠場して、7月の世界選手権も断念した。ドイツ、ギリシャなどを旅行して、自分を見つめ直した。指導を仰ぐ東洋大の平井コーチ、地元栃木県の水泳関係者、スイマーの仲間たちに支えられた。その中には、miwaの献身的なサポートもあった。萩野は挫折を乗り越えて、8月上旬のW杯東京大会で復帰した。「今は水泳がすごく好きで、泳ぎたいという欲求がでてきている」と明るい表情で話していた。競技面の迷いを振り切ることができて、最愛の相手と結婚を選択することは自然な流れだった。

miwaは、8月に新曲「リブート」を発表した。トレードマークのロングヘアをばっさりと短くした。「再起動」の意味をもつ新曲は放送中の人気ドラマ「凪のお暇」の主題歌に使われるなど、アーティストとして高い人気を誇っている。萩野との結婚を決意したのは、東京五輪で金を目指す萩野を公私ともに全力でサポートするためだ。

萩野は、次戦として茨城国体(9月14~16日、笠松運動公園屋内プール)で200メートル個人メドレーと100メートル背泳ぎにエントリーした。ブランクを埋めるため、まずは日本代表候補入りを目指す。8月24日には「練習をやればやるほど伸びている。泳ぎもワンランクアップしてきた」と手応えも口にしている。miwaの献身に応えるためにも、萩野が東京五輪で連続金メダルをつかみとる。