新潟アルビレックスBBは開幕2連敗を喫した。アルバルク東京に84-94で敗れた。開幕連敗スタートは、Bリーグ4年目で初。前半は42-41とリードし折り返したが、後半に昨季のリーグ王者・A東京の攻めに屈した。PG五十嵐圭(39)が14得点、PFラモント・ハミルトン(35)が20得点11リバウンドと主力が前日5日の初戦よりもスコアを伸ばしたが及ばなかった。ホーム開幕となる次節13、14日、アオーレ長岡での川崎ブレイブサンダース戦で仕切り直す。

連勝に沸くA東京ファンの歓声の中、新潟のメンバーはうつむき気味にコートを後にした。得点差は10点。前日5日の開幕戦、28点差(59-87)から縮めはしたが、黒星が連なった現実に変わりはない。

前半は42-41と1点リードで折り返した。8本の3点シュートを決めるなど、今季の“武器”でスコアメークした。だが、後半に崩れた。ミスが重なり、相手に流れをつかまれた。この試合の10個のターンオーバーはことごとく失点につながった。「昨季までのA東京戦は試合になっていたが、この2試合はまったくなっていない」。昨季までの通算対戦成績は4勝4敗だっただけに、五十嵐はきつい表現で現状を話した。

自らは前日の6点から14点にスコアを伸ばした。攻守の切り替えから強引に中を割って決めた。「自分が積極的に点を取りに行く」。その意思を形にした。ハミルトンも13点から20得点にアップ。「1戦目よりもタフなプレーをしなければならなかった」。得点源の2人が意地をみせた。それでも「アシストからの得点が少ない。自分の3点シュートの精度も上げないと」。個人成績のアップが勝利につながらない。五十嵐の口調は厳しいままだった。

庄司和広監督(45)は「ターンオーバーからの失点が多かった」と課題を挙げながらも、「自分がやりたいことではなく、チームがやるべきことを遂行しようとしていた」と互角に渡り合った前半など、1戦目から修正できた部分も感じた。それを試合通じて続けることが次節のホーム開幕の川崎戦でのテーマ。「これが今の実力。これから自分たちのバスケを見つけていかなければならない」。五十嵐は硬い表情で連敗スタートを受けとめた。【斎藤慎一郎】