フィギュアスケート男子で18年世界選手権5位の友野一希(21=同大)が1日、丸善インテック大阪プールで行われた大阪府民スポーツ大会に出場した。

フリーのみの大会で151・25点を記録し、成年男子優勝。全日本選手権(12月19~22日、東京)前最後の実戦で収穫は多く「点数が思ったより残った」と笑顔を見せた。

冒頭の4回転トーループは「歩数を合わせられなかった」と転倒したが、続く4回転サルコーを着氷。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が空中でほどけ、1回転半となった以外は納得がいった様子だ。

練習では4回転の調子が上がっており「4回転以外の課題に、目を向けられているのが成長」とニッコリ。その他のジャンプで出来栄え点(GOE)を稼ぐ質の高さを求め、総仕上げに入る。

シニア1年目の須本光希(18=関大)は持ち味の柔らかな滑りが光り、147・13点の2位。今季はすでに10試合以上をこなしたといい「ジャンプも安定してきた。全日本では自分が納得いく演技をしたい」と冷静な言葉に力を込めた。

132・60点で3位となった本田太一(21=関大)は6分間練習で苦戦していた3回転半を、本番で2本着氷。完成度の高い演技を披露し「アクセル以外は調子がいい。今日は(3回転半の成功を)試合に持っていけたのは良かったけれど、全日本は緊張もする。しっかりと調整したい」と気を引き締めた。

全国高校選手権(20年1月22~26日、北海道・帯広市)の予選会も兼ねた少年女子は岩野桃亜(もあ、15=関大KFSC)が95・49点で優勝。体を大きく使ったスケーティングで同選手権の切符をつかみ「(8位だった)全日本ジュニア(選手権)では思い切りが足りなかった。終わってからの2週間でモチベーションが難しかったけれど、いい経験を積むことができた」と再スタートを切った。