樋口新葉(19=明大)はフリー134・51点の計207・46点で4位だった。

冒頭、狙うと話していたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦。軌道や高さでは決まったかに見えたが、転倒した。演技前の6分間練習では成功しており「6分で初めて跳べたので、興奮した感じで、降りたって感じで練習は終わった」。本番のコール時に「跳べるかな」と緊張したが「しっかり回り切れて、こけたので。次につながるなと思います」と挑戦したことに納得した。

その後は3回転ルッツ+3回転トーループや3回転ループ、3回転フリップ+2回転トーループ+2回転ループの3連続ジャンプを決めるなど、まとめた。

アクセル失敗の後は「『3-3(3回転ルッツ-3回転トーループ)跳ばないと』って考えたり、ミスしないようにって考えて、すごく力んでしまったなと。スピンも、後の(3回転ループ)のことを考えていたら頭が真っ白になって。ループのことだけ考えながらグルグルグルグル。跳べたので良かったんですけど、初めての経験でした」と笑った。

最終的に3回転半トライ以外は大きなミスはなし。18年のスケートカナダでマークしたフリーの自己ベスト114・78点を20点近く上回る134・51点を挙げた。6日のショートプログラム(SP)でも72・95点の自己ベストを記録しており、充実の大会になった。

「結構やれることはやったと思うので。やっとアクセルにも試合で挑戦できたし、全日本の時より、もっといい表情をつくれるように頑張ってきた中、つくるというより出てきた感じになったので、すごく良かった。来季につながるし(3月の)世界選手権に向けて自信がつく」

表彰台は逃したが、力は出し切った4位となった。