女子テニスで、世界10位の大坂なおみ(22=日清食品)が、22日に開幕するウエスタン&サザンオープンを前に、オンライン会見に出席。新型コロナウイルスの感染拡大で、3月から世界ツアーが中断していた期間、「自分は、たぶん以前とは違う人になったと感じている」と明かした。

5月に、米中西部ミネソタ州の黒人男性暴行死事件で、人種差別撤廃のデモが各地で起こった。大坂も自身のSNSで、「何も言わないのは賛成しているのと同じ」と、積極的に差別に抗議する発信を続けた。「スポーツ選手は政治に首を突っ込むな」という声には、「イケア(家具メーカー)に勤める人は、ソファのことしか話せないのか」と反論した。

これまで、大坂は、あまり多くのメッセージを出すタイプではなかった。しかし、ツアーがなかった期間、「シャイから脱却して、大人になろうと思った」と明かす。「いろんな人と話す多くの機会があった。言いたいことを隠したくないと感じた」。

また、この中断期間も、「時を見て、しっかりと練習していた」という。「体は十分にフィットしていると思う。そして、ここにいられることが本当に幸せだと感じている」と、2月上旬の女子国別対抗戦フェド杯対スペイン戦以来の実戦に喜んだ。

今大会、大坂は第4シードで2回戦から登場する。2回戦では、予選勝者-同26位のカロリナ・ムホバ(チェコ)の勝者と対戦する。