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今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2020年2月9日
2020年2月9日

20年2月、フィギュアスケート4大陸選手権で銅メダルの鍵山優真(右)は、羽生結弦と日の丸を持ち笑顔を見せる。


今日の出来事

キャシー・リード、クリス・リード組が2大会連続の五輪出場決定(2013年)

<ネーベルホルン杯>◇28日◇ドイツ・オーベルストドルフ◇アイスダンス・フリーダンス(FD)

キャシー・リード(26)クリス・リード(24)組(ともに木下ク)が2大会連続の五輪出場を決めた。FDで78・56点で合計126・97点とし、残り5つのソチ五輪出場枠を争った組の中で4番手に入った。全体では7位。日本としても、ソチ五輪で採用される団体戦の出場条件である全4種目のうち3種目の出場枠を確保した。

◇ ◇ ◇

右ひざから氷上に崩れ落ちた。弟クリスが顔を引きつらせ、体を丸める。姉キャシーが心配そうに肩を抱え、4分間の激闘は終わった。「最後は死んでもいいと。五輪に再び行ける今の気持ちは言葉では表せない」とクリス。まさに死ぬほどの激痛と戦っていた。

8月上旬、脚に鋭い痛みが走った。箇所は過去3度の手術経験がある右ひざ。医者の診断は重傷で「半月板が切れていた」。ソチがかかる大一番へ、手術せず、痛みと1人向き合う道を選んだ。現地入り後も練習時間が制限され、イメージトレーニングで補った。

日本は前日のペアで五輪枠を逃し、団体戦に出場できるかはリード組にかかっていた。そんなフリーで、姉弟は動きをシンクロさせ、見事に五輪枠を手中に収めた。手術するかどうか判断はこれから。「みんなのサポートがなければ…。本当に奇跡だ」とクリス。いまはただ、喜びに浸った。