ラグビー日本代表の旧友よ、勝負だ! トップリーグ(TL)2連覇を目指す神戸製鋼に加入した元ニュージーランド(NZ)代表FBベン・スミス(34)が、フッカー堀江翔太(34=パナソニック)、SH田中史朗(35=キヤノン)の代表コンビとの対戦を熱望した。

4日は神戸市内の「ポートタワー」近くを訪れ、リゾートクルーズ「boh boh KOBE」屋外デッキで入団会見に出席。NZ代表84キャップを誇り、19年日本大会を含めてW杯2大会連続出場を果たしたスミスは「TLでプレーし、自分のスキルでチャレンジすることを、楽しみにしています」とほほえんだ。

スミスはスーパーラグビー(SR)のハイランダーズ(NZ)で長年プレーし、チームの顔として、その地位を築いてきた。「よく知っている日本人選手」の話題には、迷うことなく2人の名前を挙げた。

「堀江選手、田中選手とはプレーしたことがあり、2人とも素晴らしいプレーヤー。(当時の)我々のチームに貢献してくれた。TLでも、彼らと対戦することが楽しみです」

堀江、田中とは12年にオタゴ州代表として共にプレー。のちにハイランダーズへ加入した田中とは、15年のSR初優勝時にも共闘した。

一方、スミスと並んで会見に出席した元NZ代表SOアーロン・クルーデン(31)は、神戸製鋼でチームメートになる日本代表FB山中亮平(32)の名前を口にした。

「山中選手とは(SRの)チーフスで一緒にプレーしました。(山中が海外研修で在籍した14年)当時は若かったけれど、スキルのレベルが高く、才能がありました。神戸製鋼で大活躍し、日本代表としても活躍している。彼と一緒にプレーするのが、楽しみです」

2年契約を結んだ2人は10月中旬に来日し、新型コロナウイルスの隔離期間を終えて、チームに合流済みだ。

勝敗を争う相手として-。再び共闘する仲間として-。

ラグビーでつながる友との再会に胸を躍らせ、21年1月16日の開幕ヤマハ発動機戦(ノエスタ)へ準備を進めていく。【松本航】