萩野公介(26=ブリヂストン)が4分13秒32で優勝した。得意の背泳ぎで3番手から先頭に立つと、そのまま逃げ切った。

予選でも2組に登場して4分16秒75の1着となっていた。自身が持つ日本記録は4分6秒05だが、まずは順調に全体のトップとして、午後の決勝に進出していた。

萩野は10月下旬から約1カ月間、ブダペストで開催された競泳国際リーグに参戦。短水路(25メートルプール)で5試合を行って、同種目はすべて1着だった。11月17日に帰国して14日間の隔離期間を終えて、18年4月以来の2シーズンぶりの日本選手権出場となった。低迷期を乗り越え、怪物スイマーが復活をアピールした。

なお同選手権は今年4月に開催が予定されていたが、コロナ禍で延期となっていた。五輪会場の東京アクアティクスセンターでは初めての競技会となった。

東京五輪代表選考を兼ねた「一発勝負」の日本選手権は、来年4月に同会場で行われる。