冬季五輪(オリンピック)2連覇王者で、約10カ月ぶりの実戦復帰となる羽生結弦(26=ANA)が103・53点で首位発進した。

新演目となるSP曲「レット・ミー・エンターテイン・ユー」を初披露。ジャンプは冒頭の4回転サルコーを降り、4回転トーループ-3回転トーループも着氷した。最後のトリプルアクセル(3回転半)をカウンターから決め、ジャンプは一定の出来栄え点(GOE)を稼いだが、スピンが1つ「0点」になるミスがあった。

3回転半を跳んだ後の「チェンジ・フット・スピン(足を替えて座るスピン)」で規定を満たすことができず、無得点に。珍しい事象だが、羽生にとって約2年3カ月ぶりだった。18年9月21日(日本時間22日)のオータムクラシック(カナダ・オークビル)。当時も、新プログラム「秋によせて(オトナル)」の初戦で、スピンの1つが規定を満たさず「0点」になったことがあった。当時は「悔しいです」と話している。【木下淳】