開志国際が新潟中央に87-55で勝ち、V8。SF堂脇さち主将(3年)が的確な判断でチームを連覇に導いた。全国大会の出場枠2の女子は新潟中央が出場権をつかんだ。全国大会(東京)は12月23日に開幕する。

開志国際はSF堂脇がゲーム状況を冷静に見極め、勝利に導いた。厳しいマークにあいながらもボールを外に飛ばし、的確に逆アウトサイドを動かした。「チーム全体でやるべきことが徹底できた」。チームの持ち味「強さと早さ」を発揮し、創部以来の8連覇を果たした。

判断力を課題としてきた。8月の全国高校総体は準々決勝で岐阜女に40-56で敗れた。「守られて、判断ができなかった」。敗れた試合を繰り返し動画で確認。ボールを散らし、時には1度タイミングを置いてからの再アタックを意識することに取り組んだ。伊藤翔太監督(32)は「つぼみの部分はできつつある。もっと求めていきたい」と成長を評価も、さらなるレベルアップを期待した。

堂脇は「技術、メンタル面を強化し、『打倒 桜花学園』で日本一を取りたい」と早くも全国大会に照準を合わせていた。【飯嶋聡美】

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■新潟中央、13年以来の出場権獲得

新潟中央が13年以来の出場権を獲得した。「開志国際を倒す」という目標は達成できなかったが、持ち前のスピードをコートで披露。「決めるべきシュートを決めていれば、リズムに乗ったと思う」と関川哲平監督(45)は話したが、選手が挙げた反省点も同じ。F塚田帆風主将(3年)は「シュート力をチームで上げていきたい」と全国ヘのテーマを掲げた。