17日に開幕するテニスの4大大会、全豪オープン(メルボルン)に向け、男子世界王者、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のオーストラリアへの入国問題は今日13日、新たな局面が訪れるかもしれない。現地メディアは、今日にもオーストラリア政府のアレックス・ホーク移民相が、ジョコビッチの査証(ビザ)を再度、取り消すかどうかを決断すると報じた。

【ジョコビッチ入国騒動経過】>>

もし取り消した場合、ジョコビッチ側はその決定の差し止めを裁判所に求めることになると予想される。しかし、そうなると裁判の手続きは17日に開幕する全豪に間に合わない可能性が出てくる。その場合、ジョコビッチの待遇がどのようになるのかは不明だ。

ジョコビッチはワクチン接種免除が承認されたとして、5日の深夜に全豪オープンが行われるメルボルンに到着。しかし「入国要件を満たす適切な証明を提出できなかった」ことで入国を拒否され、査証(ビザ)を取り消された。

ジョコビッチは弁護士を通じ、入国を求め裁判に訴えた。10日、裁判所はジョコビッチの入国を認める判断を下し、ビザ取り消しを無効とし、同選手をすぐに解放するように命じた。

入国書類の虚偽申告や、昨年12月に新型コロナウイルスに感染したとき、マスクなしで行動していたなど、新たな疑惑も浮上。それに関してジョコビッチは12日、「誤報である。虚偽申告は代理人が間違えた簡単なミス」と自身のSNSで反論した。