補欠から繰り上がりで出場が決まった友野一希(23=セントラルスポーツ)が、カワウソをモチーフとした大会マスコット「ルルー」との縁を実感した。

今大会は地元の学生がデザインした「ルルー」が大会グッズなどに描かれ、この日は会場にも登場した。

友野は以前からファンに「カワウソと似ている」と言われていたといい「(世界選手権に)出られない時は『カワウソなんや。もったいないな…出たかったな』と思っていた。まさか来ることになるとは思わなかった」と苦笑い。この日は記念写真も撮ったという。

羽生結弦、三浦佳生の故障で巡ってきた大舞台。同じく補欠からの繰り上がりだった4年前は5位と躍進した。出場の一報は前週のプランタン杯(ルクセンブルク)に向かうため、飛行機を降りたドイツ・フランクフルトで聞いたという。

「4年前と違うところは、国際大会だったりをたくさん経験してきた。前回よりも実力を上げて臨んでいる世界選手権。今度は自分の力試しで、このワールドで、どれだけ自分の力を示せるかを意識したい。まずは自分のために、4年前のように、何かを切り開けていければと思います」

ショートプログラム(SP)は24日。つかんだチャンスを物にする。(モンペリエ=松本航)