日本アメリカンフットボール協会がXリーグとともに1日、都内で長期育成プログラムならびにクロスオーバーアスリート(他競技出身者)への働きかけについての記者会見を開いた。

深堀理一郎強化育成担当理事と森清之強化育成委員長が出席。深堀理事は「NFLへの挑戦などに向けた競技の裾野拡大のため、選手の発掘・育成に長期的に取り組む」とし、7~9月に「もうひとつの甲子園」と題して、他競技出身高校アスリートを集めたオープンな測定会を開催する旨を発表した。

日時と会場は、7月31日午後1時=東海地区=愛知学院大学(日進キャンパス)、8月3日午前11時=関東地区=アミノバイタルフィールド、同11日午前10時=関西地区=エキスポフラッシュフィールド、同23日午前9時=中四国地区=広島広域公園第2球技場、9月19日午後2時=北陸地区=金沢市営球技場。他競技高校アスリートを対象に40ヤード走、20ヤードシャトル、3コーンドリル、垂直飛び、立ち幅跳び、身体測定(身長、体重他)、アメフト体験会を予定している。

森委員長(東大ヘッドコーチ)は、ラグビーの競技人口が高校で2万人だったものが、大学では半減している現状も踏まえ「この競技は比較的遅く始めてもできる特性がある。初めはスキルが低くても、短時間で高いレベルに到達できる。(大学以降に)スポーツを続けたくても、続けられない人との良いマッチングになる」とアメフトの魅力を伝えた。

同協会では、少子化で選手を奪い合うことがないよう、高野連にはこのプログラムを説明したという。森委員長は「部員不足に悩む高校がある一方、強豪校からでも思い通りの大学に行けない状況もある。まずは1歩踏み出すことが大事」と話し、新たな取り組みへのスポーツ界全体での理解を求めた。