【エスポー(フィンランド)=松本航】ショートプログラム(SP)2位の三原舞依(23=シスメックス)がGP2連勝を飾り、全体トップでシリーズ2戦上位6人のGPファイナル(12月8日開幕、イタリア・トリノ)初進出を決めた。

フリー1位130.56点で合計204.14点。河辺愛菜は197.41点で3位、紀平梨花は192.43点で4位だった。全戦を終えて、渡辺倫果も初のファイナル切符を手にした。25日の男子SPは佐藤駿が81.59点で3位発進した。

    ◇    ◇    ◇

思わぬ形で三原に吉報が届いた。「今日の気持ちを、ファイナルのフリーが終わるまで持っておきたい」。中盤の3回転フリップの回転が抜け、小さな回転不足も目立った。取材エリアで悔しさを言葉にした直後だった。最終滑走のヘンドリックス(ベルギー)が演技を終え、GP2連勝が決まった。グレアム充子コーチも驚きの表情で喜んだ。

2度の4大陸選手権優勝と実績は豊富だ。だが、シニア6年目の昨季までファイナルには縁がなかった。シーズン序盤から三原は「ファイナルはずっと行きたい舞台」と言い切り、第4戦英国大会ではGP10大会目で初優勝と波に乗った。

午前の公式練習、演技前の6分間練習と調子が上がらず、演技前に脚をたたいて自らを奮い立たせた。「スポーツなので、気持ちも、体も含めて強くならないといけない」。それでも頂点に立った。ますます強くなる、発奮材料ができた。

【ライブ詳細】三原舞依2連勝、河辺愛菜3位、紀平梨花4位/第6戦女子フリー