北京オリンピック(五輪)個人銀、団体銅メダルの鍵山優真(19=オリエンタルバイオ/中京大)が最終30番滑走で登場し、81・39点で6位発進となった。
「いろいろな気持ちがありすぎて。まずはこの2分50秒を、まずは無事に滑り切れたことが自分の中で1つの課題というか、そこをクリアしたなという感じがあります」。
9カ月ぶりの実戦復帰だった。左足首が疲労骨折寸前だった影響で、今季ここまで全休してきた。
試合では初お披露目となったSP「Believer(ビリーバー)」。冒頭の4回転サルコーは鮮やかに決めたが、続く3回転フリップからの3回転ループで手をつくと、後半のトリプルアクセル(3回転半)は1回転半になった。
「試合に出ている身なので、悔しさっていうのはすごくあって、特にアクセルはずっと課題にしていたジャンプだったので、早く克服しないとなという。それでもステップの時などは、皆さんが手拍子をしていただいたので、そこで最後の力を振り絞って楽しく滑ることができたと思います」。
今季初戦のSPで、いきなり最終滑走にもなった。
「一番最後ってめちゃくちゃ注目されるじゃないですか。そこで滑れるっていうのが楽しくて。2分50秒が短く感じたなと」。
充実感も大きかった。25日のフリーでは、もっと大きな楽しさを感じられるように臨む。