女子の開志国際は浜松開誠館(静岡)に47-66で負けた。
第3クオーター(Q)の立ち上がりまでは26-26で並んでいたが、終盤は相手のうまさと高さに突き放された。左膝後十字靱帯(じんたい)損傷から完全復活した主将のPG呼子真洸(3年)が、ほぼフル稼働。第1Qだけで10得点したが、及ばなかった。
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驚異の粘りは第3Qの途中まで続いた。浜松開誠館対策で準備してきた1-3-1と、1-1-3のゾーンディフェンスが相手を戸惑わせ、失点を抑えた。PG呼子とPG曽根妃芽香(2年)が挟み撃ちに遭い、ボールを運べない場面もあったが攻撃姿勢は崩さなかった。最後は地力に勝る相手に突き放された。それでも伊藤翔太監督(34)は「思った以上にできた。恥ずかしいプレーはしていない」と胸を張った。セネガル人留学生のCファールアプサトゥ(1年=190センチ)を初先発させるなど大胆起用で挑んでもいた。
9年連続9度目出場の開志国際にとって17年以来5年ぶり初戦敗退。「トラブルもあった1年だった」と伊藤監督は振り返った。夏の全国高校総体出場後はコロナ禍で夏休み期間中の練習がほぼストップ。伊藤監督も感染するなど、チーム内に感染者が続出し、多くの寮生は実家に戻った。「これから始めるぞ、というところで」と伊藤監督が言った8月末には主将のPG呼子が左膝を故障、完全復帰の舞台がこのウインターカップだった。
だからこそ主将は復活のコートで燃えた。プレーしながらメンバーを鼓舞し続けた。ベンチに退いたのは第3Qの5・3秒間だけ。消耗を度外視し、コートを走り続けた。第1Qはチーム14得点中、10点を1人で稼いだ。「ここで立ち止まったらチームを引っ張っていけない。悔いが残らないようにコートに立っていた」。呼子は高校最後のコートで、少しだけ悔いを残した。【涌井幹雄】


