24年パリ五輪の新種目に採用されたブレイキン(ブレイクダンス)の全日本選手権(2月18~19日、東京・代々木第2体育館)概要発表会が27日、都内で行われ、大会3連覇を狙う男子のSHIGEKIX(シゲキックス)こと半井(なからい)重幸(20)ら強化選手7人が出席した。昨年の世界選手権(韓国)で準優勝の半井は「年度の締めくくり、かつ新たなスタートとなる大会。365日の練習でレベルアップした姿を見せたい」と意気込んだ。

23年度の強化選手選考会を兼ねている大会で、原則上位4人が最上位の強化選手Aに指定。国際大会に派遣される。2月下旬に北九州市で日本初開催される「ゴールド・ワールドシリーズ」など複数の国際大会で獲得したポイントを踏まえて世界選手権(9月22~24日、ベルギー)代表が決まり、そこで優勝すればパリ五輪代表に世界最速で内定する。女子で昨年の世界選手権金メダルのAMIこと湯浅亜実(24)は「パリに向けて認知度の高まりを感じる。全日本では楽しく自分らしく気持ち良く踊りたい」と燃えた。

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◆パリ五輪への道 08年12月31日より前に生まれた選手が対象。出場枠は世界で男女16人ずつ、各国の上限は男女2人。最初の各1枠は9月の世界選手権(ベルギー・ルーバン)優勝者に与えられる。次にアジア(9月開幕の杭州アジア大会)や欧州など大陸選手権の覇者が各5人、五輪予選シリーズが各7人、開催国枠や世界ランク等で各3人が選ばれる。五輪予選シリーズに出られるのは世界ランク上位者のため、ワールドシリーズなど国際大会のポイント獲得が必要。本大会は24年8月9、10日に観光名所コンコルド広場で行われる。