世界ランキング108位のダニエル太郎(30=エイブル)が、第1試合の西岡良仁に続くストレート勝ちを収めた。同255位のポーランド、カツペル・ズク相手に6-3、6-4で勝利。初日を2勝0敗で折り返した。

190センチの長身を生かしたサーブで相手を惑わせた。相手にも「あまりにも調子が良すぎた」と言わしめる質の高いサーブを披露。終始ゲームの主導権を握り、1時間11分で相手を下した。

「いつどういうプレーをしてくるか分からないから、いいプレーしないとというプレッシャーもあった」としつつ「よっしー(西岡良仁)も僕も、相手のいいプレーになりかけたところを抑えきることでいい流れをキープできた」と手応えを明かした。

前回20年3月のホームゲームでは新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客の対応がとられたため、同大会ホームゲームとしては18年9月以来約3年半ぶりの有観客試合となった。会場に詰めかけた観客2016人からの拍手に応えながら「テニス、忘れられてないんだな」とうれしそうに笑った。

初日2連勝の好スタートを切った。明日のダブルス1試合、シングルス2試合のうち、勝ち星ひとつでワールドグループ1部に進出できる。

添田豪新監督は「2人とも素晴らしいプレーだった。プレー、結果に何の心配もなかった」。

それでも、まだ3試合を残す。「うれしい気持ちと、まだまだ終わってないという気持ちが入り交じった気持ち」と話していた。