ノルディックスキー・ジャンプの藤田慎之介(東海大北海道4年)が、3年後のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック(五輪)出場に向け、活動資金募集を開始した。ラジオ出演や飛び込み営業で、スポンサー企業、所属先を自ら開拓。現役続行の道をつなぐ。

昨年の北京五輪は最終選考に残ったが、出場できなかった。閉幕2日後に落雪事故で祖父西村逸郎さん(享年78)が逝去。「五輪に出場する自分を見せてあげられなかったことが悔しかった。ほかの周りの人も、いつどうなるかわかりませんし、次の五輪には出たい」と思いを口にする。

東海大札幌高3年時と大学2年時に全国大会を制した。今季もワールドカップ(W杯)下部のコンチネンタル杯代表に選出されており、W杯出場は手が届く位置にある。長野五輪金メダリストの船木和喜(47)は父のいとこにあたり「(船木は)親戚ということもあり、自然と飛型は似てきていると思います。これまでの大会も、飛型点が高く出る傾向は多かった。夏場の練習量を増やせれば、来年の冬に結果は残せる」と確信する。

2月のW杯札幌大会後には、札幌の狸小路商店街をドイツ代表選手6人と歩いた。アニメショップを案内し、人気アニメ『鬼滅の刃』関連グッズの購入などを手伝った。「今後海外遠征に行けるようになった時には、彼らに学んで強くなりたい」希望もあり、自ら案内役を買って出た。

今年4月から1年間の活動費を約800万円と想定し、当面の目標金額とする。営業が滞った場合は、タレント活動やクラウドファンディングによる資金調達も視野に入れる。藤田は「11月までにはめどを立てて、五輪を目指せる体制を作ります」と意気込む。【中島洋尚】

◆藤田慎之介(ふじた・しんのすけ)2000年(平12)11月21日、余市町生まれ。アルペンスキーヤーの父進さん(51)の影響で3歳でスキーを始めた。小1でジャンプに転向。余市東中3年で全国中学、東海大札幌高3年で全国高校、東海大札幌2年で全日本大学選手権優勝。19、20年世界ジュニア選手権出場。20年同選手権団体5位。家族は両親と兄、弟、妹。163センチ、52キロ。