天下分け目の頂上決戦“宮古の陣”で連勝だ! B3首位の岩手ビッグブルズが、同2位ベルテックス静岡に80-72で快勝。横川俊樹主将(27)が、後半から果敢なペイントアタックでチームをけん引し、両軍日本人最多の17得点。クリスチャン・ドゥーリトル(25)、ムッサ・ダマ(26)も17得点をマークし、昨年11月にアウェーで2連敗した借りを、ホームでしっかりと返してみせた。

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ブースターの熱がコートに届いた。岩手の試合では今節からマスクを着用した上での声出し応援が解禁。4日の第1戦ではブースターの声援を力に第3クオーター(Q)から逆転劇を演じたが、この日も第3Qに選手が奮起した。横川、ダマを中心に積極的にペイントエリアに切り込んでファウルを獲得。第3Qだけで17本ものフリースローをゲットし、13本を沈めた。その一方、静岡は会場の熱気に押されたのか、第3Qに得たフリースロー6本のうち4本を外した。勝利の流れを呼び込んだブースターの声援に鈴木裕紀ヘッドコーチ(HC=45)は「ブースターの方々の大声援が選手たちを後押ししてくれた。本当にありがたい」と感謝した。

「自分たちがバスケットをしている中で、一番心に残るシーンでした」。20-21年シーズンから岩手でプロキャリアをスタートした横川にとって、今節が声出し応援を受けた初めての試合だった。ワンプレーごとに沸き起こる歓声に横川は「きついときも、ブースターさんの声援で身体が動いた。ブースターさんが引っ張ってくれて、僕たちのプレーを引き出してくれたと思う」。この日は満員御礼。選手たちは祝福の大歓声をかみしめながら、笑顔でコートを1周した。

岩手はこの勝利で今季3度目の8連勝を達成。2位静岡とのゲーム差は「2」に広がった。このまま首位を守り切れば、プレーオフはすべての試合をホームで開催できる。横川は「ホームゲームアドバンテージは本当に大きいと思う。必ず残りの試合も勝ち切って、ホームで全部戦いたいです」と力を込めた。快走を続ける岩手が、レギュラーシーズン優勝、そしてB3優勝の「完全優勝」に向け、突き進む。【濱本神威】