日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子会長(64)が、異例の5期目続投で最終調整されていることが20日、日刊スポーツの取材で分かった。すでに理事会を通っており、今月25日の評議員会で異論が出なければ承認される。
JBA法務委員長の岸郁子弁護士や、同副会長でもあるBリーグ島田慎二チェアマンらで構成された「会長候補者選考委員会」で三屋会長を最終候補者に絞り込み、推薦した。
バレーボール出身の三屋会長は15年にバスケットボール界に転身し、翌年6月に協会トップに就任。現在は国際連盟(FIBA)役員や同アジア理事、日本オリンピック委員会(JOC)副会長などの要職にも就く。
JBAは昨年11月、会長任期に関する規定を改定し、最長4期8年から7期14年へと“延長”。三屋会長は、最長29年9月までの長期政権を敷くことが可能となった。改定を決めた理事会は三屋会長自身が議長を務めた。変更について対外告知はなされず、今年3月に日刊スポーツの報道で明らかになった。
規定改定の背景についてJBAは、「改定前の文言だと、会長任期は最大4期とも7期とも読み取ることができた。読む人によって解釈が異なることが露見した」などとしていた。スポーツ庁が定めるスポーツ団体ガバナンスコードには、長期政権は権力集中につながりかねないことから「理事が原則として10年を超えて在任することがないよう」にと明示されている。その策定に関わった境田正樹弁護士は、JBA理事を務めてもいる。
浜武恭生事務総長は2月、規定改定は「三屋会長の続投ありきではない」と強調しつつも、コロナ禍の影響でJBAに財政的ダメージが残っていることから「これまで協会にいてくださった方は、残っていただいたほうが良い」とも語っていた。その浜武事務総長は退任し、フジテレビ出身の渡辺信治副事務総長が昇格する見通し。【奥岡幹浩】


