開志国際(新潟)は藤枝明誠(静岡)に74-76で負けた。V2の夢は準々決勝でストップ。8強止まりで終わった。前半、相手の3点シュート攻勢に手を焼き、身長209センチCボヌ・ロードプリンス・チノンソ(2年)の高さにも苦戦した。終盤に追いつき、接戦になったものの勝利に結び付かなかった。昨年の準決勝では78-76の2点差で勝っている相手に2点差でリベンジされてしまった。

 

終盤に待っていたドラマで、主役になったのは開志国際ではなかった。追いかける展開が続いていたが、10点を追って始まった第4クオーター(Q)の終盤に追いつき、一時はリード。72-72で迎えた第4Q残り2分36秒にはPG沢田竜馬(3年)のスチールからの速攻でPG平良宗龍(2年)がシュートで1歩前に出た。74-76の残り5秒には味方のスローインからの攻撃再開だったが、相手のファウル攻勢でプレーは中断。残り3・6秒、2・9秒、最後は残り1・3秒からのプレー再開でチャンスは逃げた。

必勝の儀式を済ませて東京に乗り込んだ。12日から2日間、元共同石油(現ENEOS)監督で日本女子代表監督などを務めた中村和雄氏(83)を招いて学校で特訓。全国大会出場前の恒例行事でオフェンスとディフェンスのセットプレーを積んだ。通称“カズ・ディフェンス”と呼ぶマンツーマンとゾーンを融合させた変則ディフェンスも同氏から教わっている。師弟関係のような中村氏と富樫監督の付き合いは古い。

富樫監督が中学教員時代の92年。県内中学の指導者と一緒に直接会いに行った。中村氏との会談は指導者としてのターニングポイントになった。全国出場の目標が全国優勝に変わった。そして、中学では本丸中で全中優勝2回(08、10年)。開志国際でもインターハイ、ウインターカップ1回ずつ優勝し、今夏のU18日清食品トップリーグを含めれば全国優勝3回だ。「(全国大会の優勝は)寝て見る夢が起きて見る夢になった」。富樫監督と選手たちが起きて見る夢は、来年こそ見る。【涌井幹雄】

 

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送