世界ランキング4位の日本が、同1位のポーランドにストレート負けした。石川や高橋藍ら主力を温存し、これまで出場機会が限られていた選手を積極起用。パリ五輪でメダルを争うライバル国から13年ぶりの白星とはならなかったが、セリエA・ミラノへの移籍が決まった大塚達宣(23)が、途中出場でチーム最多タイの10得点を挙げるなど五輪メンバー生き残りへアピールした。8日は福岡大会の最終戦で、同6位のスロベニアと対戦する。
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大塚は、充実感たっぷりで取材エリアに現れた。「(選考の場とは)試合中は全然頭にないくらいで。逆に言うとそれくらい集中して取り組めた」。途中出場で、宮浦に並ぶ10得点でけん引。試合には敗れたが「個人としてはできた部分が多かった」と笑った。
相手は世界ランキング1位。強打一発で決められる展開が続き、終始大量リードする相手を追う展開。コート内には暗い空気が漂ったが、途中出場した大塚が持ち前の明るさで鼓舞。慣れないライト側からのスパイクも決めきり、19-24の場面では執念のサービスエース。「なんとか盛り上げようと」と劣勢の場面でも決死のプレーで見せた。
ポーランド戦で出場することは、福岡大会開幕前から聞かされていた。「4試合やりたいという気持ちはあったけど、そこに合わせていくだけと準備してきた」。五輪のコートに立てるのは12人。現在の14人からさらに絞り込まれるため、5人いるアウトサイドヒッターから1人外れることが有力。甲斐や富田が出番をつかむ中、じりじりとしていたが、少ない機会で力を発揮し、ブラン監督から「入ってきた時に新たなエネルギーを与えてくれた」と高評価を受けた。「僕は攻撃力も大事にするし、声かけをしたり雰囲気をつくるのも僕の味」。パリへ、生き残る。【竹本穂乃加】


