宇都宮のジーコ・コロネルヘッドコーチ(HC)代行が、味のある采配でチームを快勝に導いた。

第2クオーター(Q)残り4分50秒、44歳の田臥勇太を早くも投入。今季最も早い時間帯でチーム最年長をコートに入れた。

「チームにスパークをもたらせたかった。そこまでのチームのパフォーマンスは悪くはなかったが、レジェンドである彼にチームを引き締めてもらいたかった」

第1Qは18-14。第2Qも追いつかれこそしないが、引き離しもできない。東地区下位相手に足をすくわれないために、早めに手を打った。

5試合ぶり、今季5度目の出場だった田臥は年齢を感じさせない動きを見せる。得点こそなかったが、攻守にハッスルし、チームにエナジーを注入。流れをつくり、第3Qで一気に20点差をつけるきっかけをつくった。

コロネルHC代行は「彼はディフェンスも堅実だし、攻撃も実にクレバー。チームにポジティブな影響を与えてくれた」と絶賛。コートからベンチに戻ってきた時には、「自分のプレーはあれでいいのか聞いてきた」という。バスケ界のレジェンドがここまで謙虚で、フォア・ザ・チームの姿勢だから、強いはずだ。

その存在感を高く評価し、ゲームの流れを良くするために活用したコロネルHC代行もさすが。ケビン・ブラスウェルHCが推し進めてきたバスケを忠実に踏襲しながら、独自のアクセントも加えている。7得点の高島紳司は「ブラスウェルHCやコロネルHC代行のためにやってやろうとみんながまとまっている」と、今のチームの雰囲気を語っていた。【沢田啓太郎】