国際スポーツクライミング連盟(IFSC)が新たに創設したシーズン最終戦「IFSCクライミング2025」が23~26日、福岡県飯塚市で開催される。開幕まで1週間となった16日から、日刊スポーツでは選手紹介や運営意義、大会の見どころを紹介していく。
国別ランキングで世界トップクラスの日本は、代表を4日に決定した。9月28日の世界選手権(韓国)最終日に男子ボルダー決勝を制し、初優勝したパリ五輪(オリンピック)複合銀メダルの安楽宙斗(18=JSOL)らベストメンバーをそろえた。
男女の個人種目や、パラ競技の垣根を越えた総合大会。世界初の国別対抗戦、国内初となる「健常者とパラクライミングが一体」となった形で行われる。
ボルダーとリードの頂点に加え、その国別対抗戦(団体)の初代王者を目指す日本の【男子】3代表は次の通り。
◆安楽宙斗(18=JSOL)リード、ボルダーともに世界トップレベルのオールラウンダー。9月の世界選手権はリードでまさかの準決勝敗退となったが、切り替えたボルダーでは初優勝。準決勝の上位8人で争った決勝で唯一、全4課題を完登した。日本勢にとって21年大会以来2大会ぶりの奪還だった。
ボルダーではワールドカップ(W杯)年間総合3連覇中。今年3月にはプロクライマー転向を表明し、確立された練習法やトレーニング法がないとされるスポーツクライミング界で、新たな可能性を見いだしている。競技の魅力を伝えていくことも念頭に「生涯クライミングを通して成長し続けたい」と話すエースが、国内に凱旋(がいせん)する。2006年(平18)生まれ、千葉県出身。
◆天笠颯太(25=東洋染工)19年の世界ユース選手権(イタリア)で複合とボルダーの2冠。リードでも準優勝した有望株が、順調に進化している。シニアでは24年6月、ボルダーのW杯(オーストリア)で初制覇。同年10月のアジア選手権(中国)や25年のW杯(米国)で準優勝と、世界トップ級の実力を日本で披露する。2000年(平12)生まれ、神奈川県出身。
◆吉田智音(21=摂南大)今季ブレークしたリードのスペシャリスト。9月の世界選手権では日本勢最高の2位。決勝で地元のイ・ドヒョンに屈したものの、見事に銀メダルをつかんで五輪代表候補に浮上した。18年にアジアユース選手権(中国)を制して以降、世界を転戦。25年5月のW杯(インドネシア)で初優勝した勢いで、常に表彰台を争うシーズンを送った。世界の技を見せつける。2004年(平16)生まれ、奈良県出身。
■大会名 IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025(IFSC NATIONS GRAND FINALE/IFSC PARA CLIMBING MASTER)
■日程 2025年10月23日(木)~26日(日)
□23日(木)午前10時30分~リード予選、午後2時30分~ボルダー予選
□24日(金)午前10時~ボルダー敗者復活戦、午後6時~リード決勝
□25日(土)午前10時~パラクライミング予選、午後2時~ボルダー決勝
□26日(日)午前10時~パラクライミング決勝、午後3時~エキシビション
■会場 筑豊緑地公園/いいづかスポーツ・リゾートザ・リトリート(福岡県飯塚市仁保8の37)


