福島ファイヤーボンズが90-74で山形ワイヴァンズを破り、6連勝。通算7勝1敗で東地区首位に躍り出た。ケニー・マニゴールト(34)が今季最多の21得点、笠井康平主将(32)は3本の3点シュートでチームを勢いづけた。昨季東地区最下位も新指揮官にライアン・マルシャンヘッドコーチ(HC、36)、ロスター13人中12人が新加入選手という新体制で迎え、早くも昨季(15勝)の約半数の7勝目をあげるなど躍進している。

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第4クオーター、山形ドアソン2連続ダンクで73-66とされ、相手に傾きかけた流れを、ナンジのフリースロー、笠井の3点シュート、マニゴールトの連続シュートで突き放した。ターンオーバー数も前戦の4つに続き5つとミスも少なく、集中力も光った。ライアンHCは「ターンオーバーを少なくするというのはアウェーを勝ち切る上で非常に重要なこと。全員が一緒にエナジーを持って戦えたことが本当に素晴らしいと思いました」と選手たちをたたえた。

複数の国でコーチ歴のあるライアンHCは、チーム始動時に「今は数字にこだわらず、1人1人がやるべき事をしよう」と選手たちに伝えた。昨季まではB1が主戦場の選手、日本で初めてプレーする外国籍選手、ロスター同士のケミストリーも重要視されていた。

9月中旬に行われた東北カップでのプレシーズンゲームでは秋田と山形に連敗。当時ライアンHCは「今はチームのオフェンス、ディフェンスを理解しようとしている状況なので、細かいところを詰めていかなければならない」と口にしていたが、開幕までしっかりとチームを構築し、現在は勝ち星を積み上げている。「チーム結成時に決めたコンセプトに向かって1日1日積み重ねたことが、今の結果につながっている」と手応えを感じている。

昨季から唯一の継続メンバーの笠井は今季から主将を務める。「僕自身去年の悔しさは忘れずにプレーしていますけど、これだけメンバーが変わったことで切り替えて迎えられたシーズン。今のメンバーと今のバスケットをよりよいものにしたいと思っています」。新しく生まれ変わった福島が連勝街道を突き進む。【高橋香奈】

○…山形は後半徐々に失速した。石川裕一HC(35)は「アクシデント(試合開始30秒で阿部が鼻を強打し交代)もありながら前半は何とか3点差で折り返すことは出来たが、後半やられたくないところでやられてしまった」と悔しさをにじませた。課題のターンオーバーも13だった。8試合消化して2勝6敗。「もっと危機感をもってやらなくてはいけない」と指摘した。