明治大(明大、関東対抗戦1位)が6季ぶりの「早明決勝」を制し、7大会ぶり14度目の優勝を飾った。
6季ぶり優勝を狙った早稲田大(早大、同3位)を撃破。1996年度以来、29年ぶりに関東対抗戦と全国選手権の2つを制覇した。両大会で早大に勝利するのも、29年ぶり2度目となった。
前半9分にPGで先制を許したが、すぐに逆転。同19分にゴール前で細かくつなぎ、主将のCTB平翔太(4年=東福岡)がオフロードパス。プロップ田代大介(3年=大分舞鶴)が中央へ飛び込み7-3とした。
同28分には相手の日本代表FB矢崎由高(3年)が10分間の一時退場。同33分、ゴール前から後ろに戻したパスがミスになるが、SO伊藤龍之介(3年=国学院栃木)がカバー。ランで突破し、右中間にトライ。数的優位を生かし、14-3で前半を折り返した。後半も同8分にFL大川虎拓郎(3年)がトライを決め、リードを広げて勝利した。
主将の平は「1年間苦しいときもあったが、仲間とここまで来られて、メンバー23人が80分体現できた」と喜んだ。
日本一を目指しスローガンに「完遂」を掲げたシーズンで、重なる困難を乗り越えた。
昨年8月の長野・菅平合宿中に20歳未満の学生1人を含む飲酒が判明。部員の一部が活動停止を余儀なくされた。
襟を正して臨んだ3週間後の関東対抗戦初戦の筑波大戦では、24-28で敗戦。12年ぶりの屈辱を味わった。暗い雰囲気に包まれたが、平らを中心にミーティングを増やすなどコミュニケーションを深めた。主将が「シーズン終盤にかけてまとまりがより一層高まった」と語るとおり復調し、最終戦の早大戦は25-19で勝利。5年ぶりの対抗戦Vにつなげた。
“ジンクス”を打破した。近年の早明戦では、関東対抗戦の勝利校が、4回続けて全国選手権では負けていた。今回は不吉なデータを破り、大学日本一にたどり着いた。
就任5季目の神鳥裕之監督(51)は、3度目の挑戦で初優勝。21、23年度と決勝で帝京大に敗れていたが、早大を相手に“3度目の正直”を果たした。
指揮官は「お互いライバルのチーム。早大と、この舞台で最高の試合をできたのは感謝したい」と思いを明かした。
29年前には選手として国立のピッチに立ち、早大を撃破した。それ以来となる対抗戦&選手権Vを果たした。次は95、96年度以来の連覇へ向かう。【飯岡大暉】


