フィギュアスケート男子で2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)団体銀メダル、個人銅メダルの佐藤駿(22)が3日、所属先のエームサービス(東京都港区)を訪問し「社員交流会」に出席した。小谷周代表取締役社長や公認スポーツ栄養士・管理栄養士の西山英子さんをはじめとした社員一同から祝福を受け「このような場を設けていただけて本当にうれしく思います」と感謝した。

エームサービスは社員食堂や給食事業などの運営を手がける企業。20年から栄養面でサポートを受け、23年から所属契約を結んでいる。今回の五輪でも現地での食事について相談したといい「食事はスポーツをする上で一番大事。五輪でもたくさんサポートしていただけた結果、団体で銀、個人で銅を獲得することができました」とうなずいた。

佐藤は五輪初出場ながら、団体最終種目の男子フリーで自己ベストの194・86点と好演。日本の2大会連続銀メダルに貢献した。続く個人ではショートプログラム(SP)9位ながらフリーで2種3本の4回転ジャンプを決めて巻き返し、合計274・90点で銅メダルを獲得。高橋大輔、羽生結弦、宇野昌磨、鍵山優真に続き、日本男子5人目の五輪メダリストとなった。

帰国後は同じ埼玉アイスアリーナを拠点とする明治大の1学年先輩・大島光翔(こうしょう)と食事へ。高級焼き肉店「叙々苑」に連れて行ってもらったという。「太っ腹です。かっこよかったです。『トイレに行く』と行って、その後にお会計しようとしたらもう払っていると。男を見せていただいた。すごくかっこよかった」と笑顔で明かした。

今月25日開幕の世界選手権(プラハ)にも2年連続で出場する。画策しているのは新たな4回転ジャンプの投入。五輪のフリーではトーループ2本、ルッツ1本だったが、新たにフリップかサルコーのどちらか1本を増やす構成も視野に入れる。「基本は(4回転)3本構成の予定で、調子が良ければ挑む感じです。そのくらいの気持ちでいったほうが楽。でも4本構成にしたい思いがすごく強いので、コンディションを見ながら調整したいです」と見据えた。

世界選手権での目標は、前回6位を上回る初のメダル獲得。五輪メダリストの肩書で臨む大舞台となるが、過度な重圧はない。「それはプラスに働くと思っている。しっかり自信につなげて、世界選手権でメダルを獲得できるように頑張りたい」と力を込めた。【藤塚大輔】

◆佐藤駿(さとう・しゅん)2004年(平16)2月6日、宮城県仙台市生まれ。7歳で東日本大震災を経験。13年から全日本ノービス選手権4連覇。18年に父の転勤に伴って埼玉に転居し、震災避難時に約4カ月指導を受けた日下匡力(ただお)、浅野敬子両コーチに師事。19年ジュニアGPファイナル優勝。シニアのGPファイナルで24年から2年連続3位。25年世界選手権6位。埼玉栄高-明治大。162センチ。

◆エームサービス 1976年(昭51年)に三井グループと米サービスマネジメント大手アラマーク社の合弁によって設立。病院における給食事業を始め、日本初の適温適時サービス、選択食、ベッドサイド配膳を実施。企業の社員食堂、病院、福祉施設、スポーツ施設などで食とサポートサービスを展開。25年8月時点で全国約3500カ所の施設で1日約140万食を提供。フィギュアではミラノ五輪ペア金メダルの「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一組もサポート。ブランドコンセプトは「Touch your heart ~“ありがとう”の数だけ、私たちがいる~」。全社員数は25年3月末日時点で4万4059人。本社は東京都港区赤坂2-23-1。