短距離から長距離の4種目総合で争うオールラウンド部門が行われ、今大会で現役引退する意向を示している女子の高木美帆(31=TOKIOインカラミ)は総合3位だった。

後半戦のこの日は、1500メートルで1分53秒48をマークして2位。2月に行われたミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)で6位にとどまった本命種目で力を示し、総合首位をキープした。ラストレースとなった5000メートルは7分1秒50で6位。オールラウンダーの意地を見せ、膝に手を添えながらゴールした。

レース後は両手でガッツポーズし、笑顔で手を振って大歓声に応えた。リンク脇に倒れ込むような姿も見られた。インタビューでは、ファンに伝えたいこととして「ありがとう、そしてさようなら」と英語で答え、白い歯を見せて笑った。

前日7日は、500メートルで37秒75をマークして首位発進。2レース目の3000メートルは4分3秒37の7位で、前半を総合首位で折り返していた。

高木は5歳から競技を始め、10年バンクーバー五輪に15歳で出場。14年ソチ五輪は落選を味わったものの、18年平昌五輪では金銀銅の3つのメダルを獲得した。

22年北京五輪では、日本勢1大会最多となる4メダルを手にした。今年2月に行われたミラノ・コルティナ五輪で、500、1000メートル、団体追い抜きで銅メダルを獲得。夏冬通じて日本女子最多となる10個目のメダルに到達した。

今月4日には、自身のインスタグラムで「世界オールラウンド選手権を私のスケート人生の一区切りにしようと思っていることをご報告いたします」と宣言。

18年に日本勢初の総合優勝を飾った大会を最後の舞台に選び「スケート大国オランダで、スケート史上最古の大会、世界オールラウンド選手権が開催されることを心から嬉しく思いますし、あの大歓声の中滑れることをとても楽しみにしています」と意気込んでいた。

帰国後、会見を開いて詳細を説明する予定。

◆世界選手権 距離ごとに勝者を決める五輪と異なり、総合成績で争う。オールラウンド部門の女子は500メートル、1500メートル、3000メートル、5000メートルの4レースを2日間で滑走。各距離のタイムを500メートルあたりに換算して、合計点の少なさを競う。

◆高木美帆(たかぎ・みほ)1994年(平6)5月22日、北海道幕別町生まれ。兄、姉の影響で5歳からスケートを始める。中学3年で日本スピードスケート史上最年少で10年バンクーバー五輪出場。帯広南商-日体大卒。18年平昌で3個、22年北京で4個、26年ミラノ・コルティナで3個のメダルを獲得。世界選手権では18年にオールラウンド部門で日本初の総合優勝。20、24年にスプリント部門でもV。W杯では日本勢最多の38勝。165センチ。