仙台89ERSがアルバルク東京にクラブ初の勝利をあげ、B1シーズン最多28勝のクラブ記録を更新した。

59-69で迎えた第4クオーター(Q)、ネイサン・ブース(32)の2連続3シュート、ブーバカー・トゥーレ(30)のダンク含む7得点で詰めよると、残り1分25秒でセルジオ・エルダーウィッチ(29)のレイアップで同点。

その後両者粘りを見せ、残り21秒で80-80の接戦の中でボールを手にした仙台。リング前のエルダーウィッチから送られたパスを受けたコーナーの渡辺翔太(27)が残り0・8秒で3点シュートを決めきると、ゼビオアリーナが沸いた。

大歓声の中、チームメートと熱い抱擁を交わした渡辺が「セルジオが信じてパスを出してくれたので、決める自信しかなかった。最後だけじゃなくて、本当に全員で勝ち取った勝利です」と胸を張れば、ブースも「本当に大きな1勝。チームとして戦い切れたことが勝利につながった」。大事な局面でしっかりと決めきったダブルキャプテンは喜びをかみしめた。

第1Qは23-18でリードを奪うも、第2Qに逆転を許し、第3Q残り3分6秒の時点で最大20点差まで差をつけられた。

それでも、第3Qにコートインした、半沢凌太(26)が献身的なディフェンスをみせ「チームのエナジーを引き上げて、流れを変えてくれた」。チーム全体で苦しい時間を堪えしのいだことで、劇的逆転勝利への道筋をつくった。

今まで19戦未勝利だった難敵A東京からの初白星。シーズン28勝目というクラブレコードを塗り替える歴史的な1日となった。タシュニーHCは「スペシャルなチームをつくりあげていきたいと思う中で、そのひとつの奇跡を起こせたのではないか」と手応え。現在チャンプオンシップ(CS)進出ラインのワイルドカード争い4位の北海道を3勝差で追う。「(CS進出は)他力本願なところがありますが、自分たちはやるべき事をやり続けるだけ」。価値ある1勝を手にし、まだまだ走り続ける。【高橋香奈】