全日本柔道連盟は25日、評議員会を開催し、谷亮子参院議員ら新理事5人の就任を承認した。

 全柔連初の女性理事となった参院議員の谷亮子氏(37)が、地に落ちた柔道界のイメージ回復に意欲をみせた。新理事に承認された田辺陽子氏(47)北田典子氏(46)とともに会見。「子供たちの夢と希望につながる、健全な体制を構築したい」と話した。

 14歳で強化選手になってから35歳で引退するまで、20年以上も選手として全柔連にかかわってきた。長らく柔道界の顔だっただけに「不祥事で多くの方にご心配をかけた。重く受け止めています」と危機感をあらわにした。

 一連の不祥事の要因として全柔連と選手、所属先の意思疎通の欠如を挙げた。「それぞれが孤立している」と言い、全体がリンクするようなシステムの必要性を口にした。「日本発祥の柔道には素晴らしい伝統と文化がある。それを広めながら改革していきたい」。ゴタゴタが収束しない柔道界にあって、金メダル級の活躍ができるか。