<高校ラグビー:東福岡17-8国学院久我山>◇3日◇準々決勝◇花園

 東のAシード国学院久我山(東京第1)が、昨年度覇者の東福岡(福岡)に8-17で敗れた。前半は8-3とリードも、後半に相手の個人技に圧倒され、逆転負け。サッカー部の勝利にも刺激を受け、11大会ぶりの優勝を目指したが、準々決勝で姿を消した。流通経大柏(千葉)も、西のAシード御所工・御所実(奈良)に、17-40で完敗。5日の準決勝は、常翔啓光学園(大阪第1)-東福岡、京都成章(京都)-御所工・御所実になった。東日本勢が1校も4強に残らなかったのは6大会ぶり。

 4強の壁は高かった。前半29分。NO8高橋健が、ゴール前右の密集サイドを突破し、インゴールを陥れ、8-3で前半を折り返した。しかし後半、個人技で仕掛けてくる相手を、2、3人で止めるしかなかった。体力を消耗、反撃に転じても、勝負どころでノックオンや反則を連発。竹内監督は「個々の能力が高かった。完敗です」と悔しさをにじませた。

 今年はサッカー部も9年ぶりに全国大会出場を決めた。大会前には、お互いの全国制覇を誓っていた。前日2日の練習後には、級友たちが2回戦の松山北戦で7-1と快勝していたことを知った。「おれらもやってやろう」と9年ぶりのベスト4入りに向け、発奮材料となっていた。

 東福岡にはどうしても勝ちたかった。00年度はBシードで出場し、ノーシードだった同校に2回戦で敗れた。竹内監督就任1年目の01年度は準々決勝で敗戦。以後、東福岡は準優勝3回、昨年度大会は優勝と躍進しただけに、今回は意気込んでいた。遠藤主将は「もっと上を目指していた。こういう結果は残念だし、悔しいです」と、目を赤くしていた。【今井恵太】