ラグビーのトップリーグ神戸製鋼から日本代表に初選出されたNO8中島イシレリ(29)が好調の秘訣(ひけつ)を明かした。11日に発表された豊田自動織機戦(13日、金鳥スタ)先発に名を連ね、神戸市内での練習後に日本語で「今年はハードの練習も多いけれど、休みも多い。温泉に行って、疲れを取っている」と笑顔を見せた。

持ち味は186センチ、120キロの巨体を生かしたアタック。ボールを前に運ぶ力がある反面、昨季までは時にラフプレーを犯すなど波があった。シーズン前にはニュージーランド代表「オールブラックス」のアシスタントコーチ経験があるウェイン・スミス総監督から「熱くなった時には家族のことを思い出して」と声を掛けられて改心。14年4月に結婚した日本人の妻と、まもなく2歳になる長男ロニーくんの顔を浮かべて心を整えている。

豊田自動織機戦は勝利すれば、文句なしで決勝トーナメント進出が決まる。デーブ・ディロン・ヘッドコーチはトンガ出身の中島に「代表に選ばれたのは努力が成した結果。プロフェッショナルな精神で、チームにとっていい影響を与えている」とさらなる好プレーを期待した。