ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会組織委員会と国際統括団体ワールドラグビー(WR)は10日、東京都内で会見し、台風19号の接近に伴い、12日に予定されていたイングランド-フランス(横浜・日産ス)、ニュージーランド-イタリア(愛知・豊田)の1次リーグ2試合を中止にすると発表した。 9回目のW杯で中止は初めて。試合は引き分け扱いとなり、勝ち点2を分け合う。

イタリアは勝てば8強進出の可能性があっただけに中止の判断に納得がいかない様子。

愛知県豊田市内で会見したオシェイ監督は「世界王者との試合は数少ない機会で、次のステップに進むための試合でもあった」と無念さをにじませた。今大会で代表引退を決めていたセルジオ・パリセ主将は「台風の季節にやるのは分かっていたこと。プランB(代替策)をつくるべきだった」と憤った。