<水泳世界選手権:競泳>◇28日◇上海

 男子200メートル平泳ぎで2人のエースが明暗を分けた。100メートルで4位に沈んだ北島康介(28=日本コカ・コーラ)は平井ヘッドコーチから「100メートルの倍以上遅く(腕を)かいていい」と指示された通り、ゆったりと伸びのある泳ぎを披露。2分8秒81のトップで通過し「ようやくだね。自分らしい泳ぎができた。昼の調整で、水が足にかかるようになった。ラスト1発なんで」と表情に明るさが戻った。一方、今季世界ランク1位の冨田尚弥(22=中京大)は全体12位でまさかの敗退。「日本でいいタイムを出しても意味がない。こんな悔しい思いはもうしたくない」と唇をかんだ。